透かし(ウォーターマーク)挿入ツール
画像やPDFに「社外秘」「複製厳禁」「© 名前」などの透かしを入れます。全面に敷けば、一部を切り取るだけでは消せません。PDFは本文をそのまま残したまま重ねます。ファイルはサーバーに送らず、ブラウザの中だけで処理します。
ファイルはアップロードされません。 透かしの生成から合成・保存まで、すべてこのページを開いたブラウザの中だけで行われます。社外秘の資料や未公開の写真がネットワークに送信されることはありません。
1. 透かしを作る
© のあとに年と名義を並べるのが一般的な書き方です。(c) には法的な意味づけがありません。
背景が透明なPNGを使うと、下の写真が隠れずにきれいに重なります。
書類なら20〜30%、印刷して配るなら30〜40%が目安です。
2. 画像かPDFを読み込む
3. 置き方を決めて保存する
まだファイルを読み込んでいないので、A4の白紙に置いた場合の見え方を表示しています。
表示されない場合は「新しいタブで開く」からご確認ください。設定を変えたら、もう一度「透かしを入れてプレビュー」を押してください。
使い方
- 透かしにする文字を選ぶか入力します。「社外秘」「複製厳禁」などの定番はプリセットから選べます。写真に入れる著作権表示(© 2026 名義)や、手持ちのロゴ画像も使えます。
- 色・濃さ・書体を決めます。濃さの既定値は25%です。濃くするほど目立ちますが、下の文字や写真が読みにくくなるので、書類なら20〜30%あたりが目安です。
- 透かしを入れたい画像またはPDFをドラッグ&ドロップします。ファイルはどこにも送信されません。
- 「全面に敷く」か「1か所だけ」を選び、大きさ・傾き・間隔を調整します。プレビューはその場で更新されます。切り取りで消されたくない場合は全面に敷いてください。
- 画像なら「透かしを入れて保存」でそのまま保存できます。PDFは「透かしを入れてプレビュー」で仕上がりを確認してから保存してください。元のファイルは書き換わりません。
透かしを入れれば無断転載を防げるのか
先に結論を書くと、防げません。透かしは技術的な保護ではなく、 抑止と出所の表示です。この前提を外すと、入れ方を間違えます。
透かしは、次のどれかで簡単に消せます。
- 切り取る。隅に小さく入れた透かしは、その部分をトリミングするだけで消えます。 写真の隅に入れる著作権表示が最も破られやすいのはこのためです
- 塗り潰す・修復する。背景が単調な場所(空・壁・白紙)に乗った透かしは、 画像編集ソフトのスタンプ機能で数秒で消えます
- 生成AIで補完する。近年はここが大きく変わりました。 薄い透かしなら、下にあったはずの絵柄をかなりの精度で作り直せます
では無意味かというと、そうではありません。透かしには次の効果があります。 手間をかけてまで盗む相手を減らせること、 転載されたときに出所が自分だと示せること、 SNSで拡散したときに元の投稿へ人が戻ってこられることの3つです。 鍵をかけても壊されるときは壊されますが、それでも鍵はかけるのと同じ関係です。
消されにくい透かしの入れ方
上の3つの消し方を裏返すと、実際に効く入れ方が決まります。
- 隅ではなく全面に敷く。 切り取りで消せなくなります。このツールが既定で「全面に敷く」になっているのはこのためです
- 被写体そのものに重ねる。 空や白い余白ではなく、人物や商品の上に乗せます。 消すと絵柄が壊れるので、修復の手間が跳ね上がります
- 薄くしすぎない。 濃さ5〜10%の透かしは、明るさを少し調整するだけで飛びます。 20〜30%は残しておくのが現実的な下限です
- 斜めに入れる。 水平の透かしは行として消しやすく、斜めのほうが背景との境目が複雑になります。 書類の透かしが昔から斜めなのは、見栄えだけの理由ではありません
逆に、写真の主題を潰すほど濃く大きくするのは避けたほうがよい場面もあります。 作品を見てもらうことが目的なら、透かしが強すぎると見る側が離れます。 「盗まれたくない」と「見てもらいたい」は正面から対立するので、 どちらを優先するかを決めてから濃さを決めてください。
社外秘・部外秘・㊙ の使い分け
日本の会社で使われる秘密表示は、範囲の広さで言葉が分かれています。 なんとなく選ぶと、扱ってよい範囲が読み手に伝わりません。
| 表示 | 意味する範囲 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 社外秘 | 会社の外に出さない | 社内資料・議事録・原価表 |
| 部外秘 | 同じ会社でも、その部署の外に出さない | 人事・経営企画の検討中資料 |
| ㊙(マル秘) | 関係者以外に見せない(範囲は文脈次第) | 短く強く示したいとき |
| 複製厳禁 | 閲覧はよいが複製はさせない | 会議で配って回収する資料 |
| 見本・SAMPLE | 本物ではない | 記入例・作品のサンプル提示 |
| DRAFT・無効 | 確定版ではない/差し替え済み | 回覧中の草案・旧版の回収漏れ対策 |
ひとつ実務的な注意があります。透かしを入れただけでは秘密は守られません。 不正競争防止法で「営業秘密」として保護されるには、秘密として管理していること (秘密管理性)、事業に有用であること、公然と知られていないこと、の3つが要ります。 秘密表示は秘密管理性を示す材料のひとつであって、 アクセス制限や社内規程と組み合わせて初めて意味を持ちます。 表示さえ付けておけば安心、という使い方はできません。
PDFに透かしを入れると本文はどうなるか
PDFに透かしを入れるツールの中には、ページを画像に変換してしまうものがあります。 これをやられると、本文の文字が選択できなくなり、コピーも検索もできなくなり、 拡大すると文字がぼやけ、ファイルサイズは何倍にも膨らみます。 受け取った相手にとっては、ただ使いにくくなった資料が届くことになります。
このツールはページの中身に手を触れません。 描画の指示を後ろに1行足すだけで透かしを重ねています。 本文の文字はテキストのまま、画像もフォントも元のバイト列のまま残るので、 選択・コピー・検索はそのまま使えますし、画質も変わりません。 増えるのは透かしの画像1枚分だけです。
全面に敷いても増える容量が変わらないのは、 同じ絵を1枚だけ入れて、置く位置を数値で指定しているためです。 100か所に敷いても、埋め込まれる画像は1枚のままです。
透かしは本文の上に重なりますが、下の文字は透けて読めます。 透かしを「背景が透明な画像」として埋め込んでいるためです。 白い背景の付いた透かし画像を貼ると、透かしの周りの四角い範囲がまるごと 白く塗り潰され、罫線や金額が消えます。無料の透かし素材を貼って 「なぜか表が欠ける」という場合はこれが原因です。
Word・Excel・PowerPointの透かしとの違い
Wordには[デザイン]→[透かし]という機能があり、 「社外秘」「至急」などを文書の背景に入れられます。 これから作る文書に入れるなら、Wordの機能を使うほうが手数は少なくて済みます。 正直に書いておくと、ここでこのツールを使う理由はありません。
このツールが要るのは、次のような場面です。
- 手元にPDFしかない(相手から受け取った資料、スキャンした書類)
- Word・Excel・PowerPointから出したPDFに、同じ透かしを一括で入れたい
- Excelのように、そもそも透かし機能が用意されていないソフトから出した資料に入れたい
- 写真に著作権表示を入れたい(Officeの守備範囲外)
なおExcelには透かし機能がないため、ヘッダーに画像を入れる方法が案内されることが多いのですが、 印刷時にしか反映されず位置の調整も効きません。PDFに書き出してから入れるほうが確実です。
写真に入れる著作権表示(©)の書き方
写真や作品に入れる透かしは、© 年 名義の形が一般的です (例: © 2026 山田太郎)。年は最初に公表した年を書きます。
よくある誤解を2つ挙げておきます。ひとつは、 © を付けないと著作権が発生しないというもの。これは誤りです。 日本を含むベルヌ条約の加盟国では、著作権は作った時点で自動的に発生し、 登録も表示も要りません。© は「誰の作品か」を読み手に伝えるための表示です。
もうひとつは、(c) と書けば © の代わりになるというもの。 半角の (c) に法的な意味づけはありません。慣習として通じてはいますが、 入れるなら © を使ってください。このツールの「著作権表示」を選ぶと © で組まれます。
透かしを入れると、写真の位置情報はどうなるか
画像に透かしを入れると、元の写真に埋め込まれていたExif情報は出力に残りません。 ブラウザ内で画像を描き直しているためで、GPSの位置情報・撮影日時・カメラの機種名は 引き継がれずに消えます。SNSに上げる前の写真であれば、これは望ましい副作用です。
ただし、位置情報を消すことが目的なら透かしツールを経由すべきではありません。 透かしを入れる過程でJPEGは再圧縮され、わずかとはいえ画質が落ちます。 何が埋め込まれているかを確認したうえで消したい場合は、 画像のExif・位置情報 削除ツールを使ってください。
PDFの場合は事情が違います。元のページをそのまま写しているため、 PDF内の文書情報(作成者名など)は残ります。 配布前に確認したい場合は、PDFビューアのプロパティで見られます。
あわせて使うと便利なツール
複数のPDFに同じ透かしを入れたい場合は、先に PDF結合・分割ツールで1つにまとめると 1回の操作で全ページに入れられます。 紙で受け取った資料に透かしを入れて配る場合は、 画像をPDFにまとめるツールでPDFにしてから このツールを通してください。 押印と透かしを両方入れる書類なら、 電子印鑑作成・PDF押印ツールで先に押してから 透かしを入れると、印影の上にも透かしが乗ります。 写真の顔や個人情報を隠したい場合は透かしではなく 画像のモザイク・ぼかしツールの役割です。 SNSに上げる前に容量を落としたい場合は 画像リサイズ・圧縮ツールを透かしのあとに通してください。
よくある質問
画像やPDFはサーバーにアップロードされますか?
いいえ。透かしの生成から合成、保存まで、すべてお使いのブラウザ内のJavaScriptで行っています。ファイルがネットワークに送信されることは一切なく、ページを読み込んだあとは通信を切っても動作します。透かしを入れたくなる資料は、社外に出したくない書類か、勝手に使われたくない写真のどちらかです。それを知らないサーバーに送ってから透かしを入れるのは順序が逆なので、送らない作りにしています。
透かしを入れれば無断転載を防げますか?
防げません。透かしは技術的な保護ではなく、抑止と出所の表示です。隅に小さく入れた透かしはその部分を切り取るだけで消え、薄い透かしは画像編集ソフトや生成AIの補完でかなりの精度で除去できます。それでも入れる価値があるのは、(1)手間をかけてまで盗む相手を減らせる、(2)転載されたときに出所が自分だと示せる、(3)SNSで拡散したときに元の投稿へ戻れる、の3点です。消されにくくするには、隅ではなく全面に敷き、被写体そのものに重ねてください。
PDFに透かしを入れると、本文の文字は選択できなくなりますか?
なりません。このツールはPDFのページを画像に変換したりせず、元のページの中身はそのまま残して描画の指示を後ろに足すだけで透かしを重ねています。本文の文字はテキストのまま残るので、選択もコピーも検索もできます。フォントや画像も元のバイト列のままなので、透かしを入れたことで書体が変わったり写真がにじんだりすることもありません。
WordやExcelの「透かし」機能とどう違いますか?
Wordの透かしは編集中の文書に対して設定するもので、Word上で解除できます。このツールはPDFや画像という「出来上がったファイル」に対して透かしを焼き込みます。配布用のPDFを作るならこちらのほうが確実です。ただしWordで作った文書にこれから透かしを入れるなら、Wordの[デザイン]→[透かし]で設定してからPDFに書き出すほうが手数は少なくて済みます。PDFになった資料しか手元にない、ExcelやPowerPointから出したPDFにも同じ透かしを入れたい、といった場合にこのツールを使ってください。
透かしを入れると画質は落ちますか?
PDFは落ちません。本文には手を触れていないためです。画像はJPEGで保存する場合のみ、再圧縮のぶんだけわずかに落ちます。気になる場合は保存形式でPNGを選んでください。PNGは圧縮による劣化がない代わりに、写真ではファイルサイズが数倍になります。
パスワードがかかったPDFにも入れられますか?
入れられません。読み込むと「パスワード保護されています」と表示されます。パスワード付きのPDFは中身が暗号化されており、解除しないとページを組み直せないためです。お使いのPDFビューアでパスワードを解除して保存し直してから読み込ませてください。
複数のファイルにまとめて透かしを入れられますか?
現在は1ファイルずつです。PDFであれば1つのファイルの全ページにまとめて入れられるので、先にPDF結合ツールで1つにまとめてから透かしを入れると1回で済みます。画像を何枚も処理する場合は、設定はそのまま残るのでファイルを入れ替えるだけで続けて処理できます。
透かしを入れた画像から、撮影場所などの情報は消えますか?
消えます。画像に透かしを入れる処理はブラウザ内で画像を描き直すため、元の写真に埋め込まれていたExif情報(GPSの位置情報・撮影日時・カメラの機種名)は出力に引き継がれません。ただしこれは透かしの副作用であって、位置情報を消すことが目的ならExif削除ツールを使うほうが確実です。PDFの場合は元のページをそのまま写すため、PDF内の文書情報は残ります。
印刷したときにも透かしは出ますか?
出ます。このツールの透かしはファイルそのものに焼き込まれるため、画面表示でも印刷でも同じように出ます。ただし薄いグレーの透かしは、プリンタによっては印刷すると想像より薄くなります。印刷して配る資料に使う場合は、濃さを30〜40%まで上げて一度試し刷りしてください。
ほかのツール
- 画像をPDFにまとめるツール
複数の画像を1つのPDFに。順番の入れ替え・A4など用紙の指定ができ、横向きの写真も倒れません。JPEGは無劣化のまま入ります。
- 電子印鑑作成・PDF押印ツール
名字や社名から印影を作って、PDFにそのまま押せます。背景が透けるので下の文字が消えません。契約書をどこにも送らずに押印できます。
- PDF結合・分割ツール
複数のPDFを1つにまとめる/必要なページだけ取り出す/いらないページを消す。契約書もアップロード不要です。
最終更新日: 2026-08-29