電子印鑑作成・PDF押印ツール

名字や社名から電子印鑑(丸印・角印・日付印)を作り、そのままPDFの好きな位置に押せます。背景が透けるので下の文字や罫線が隠れません。契約書も請求書も、サーバーに送らずブラウザの中だけで処理します。

PDFはアップロードされません。 印影の作成から押印・保存まで、すべてこのページを開いたブラウザの中だけで行われます。契約書や請求書がネットワークに送信されることはありません。

1. 印影を作る

実物と同じ大きさで作られます

認印10.5mm/実印16.5mm/角印21mmが実物の寸法です。

篆書体は端末に入っていないため使えません。

2. 押すPDFを読み込む

使い方

  1. 印鑑の種類を選び、名字や社名を入力します。丸印は3文字までなら縦1列、4文字以上は右の列から2列に彫られます。角印は「株式会社◯◯之印」のような社名を入れてください。実物の印鑑を押した紙をスキャンした画像を読み込むこともできます。
  2. 大きさ・色・枠の太さを調整します。大きさは実物の印鑑と同じミリメートルで指定します(認印10.5mm、実印16.5mm、角印21mmが一般的)。印影だけが必要なら「透過PNGで保存」でWordやExcelに貼れる画像として保存できます。
  3. 押したいPDFをドラッグ&ドロップします。ファイルはどこにも送信されません。
  4. 押す位置をドラッグで決めます。「右下」などのボタンで大まかに合わせてから、矢印キーで1mmずつ微調整できます。押すページは1ページ目・最終ページ・すべて・ページ指定から選べます。
  5. 「押印してプレビュー」を押すと、その場でPDFが組み上がり下に表示されます。位置を確かめて、よければ「PDFを保存」を押してください。元のファイルは書き換わりません。

電子印鑑に法的な効力はあるのか

結論から書くと、印影の画像そのものに法的な効力はありません。 これは電子印鑑に限った話ではなく、実物の印鑑も同じです。 日本の法律では、契約は当事者が合意した時点で成立します(民法522条)。 押印は契約の成立要件ではなく、あとで争いになったときに 「この文書は本人が作ったものだ」と推定してもらうための材料にすぎません。

その推定が働くのは、本人しか押せない印鑑で押されているときです。 画像として作った印影は誰でも複製できるので、この前提が成り立ちません。 「電子印鑑は無効だ」という言い方をされることがありますが、正確には 無効なのではなく、証拠としての力が弱いというだけです。

では何のために押すのかというと、実務上の体裁のためです。 見積書・請求書・納品書・社内の稟議書や回覧は、押印欄が空のままだと 受け取った側の処理が止まります。ここに求められているのは証明ではなく 「確認しました」という意思表示なので、電子印鑑で十分に用が足ります。 逆に、不動産の売買や金銭の貸借のように争いになると大きい契約では、 押印ではなく電子署名サービスのように、本人性と改ざんの検知を 同時に担保する仕組みを使うべきです。両者は代わりになりません。

印影の画像は、渡した相手に取り出される

あまり書かれていませんが、押印したPDFを送ると 受け取った側は印影の画像を元の解像度のまま抜き出せます。 PDFの中で印影は独立した画像として保管されているため、 Acrobatの書き出し機能や、無料のPDF解析ツールで簡単に取り出せます。 これはこのツールに限った話ではなく、画像を貼る方式の電子印鑑すべてに当てはまります。

つまり、一度でも押印したPDFを社外に出したら、その印影は複製されうる と考えるのが正しい前提です。ここから導かれる判断は2つあります。

このツールが印影の解像度を印刷に必要な範囲で頭打ちにしているのは、この理由からです。 むやみに精細な画像を作っても、書類の見た目は変わらないのに複製の価値だけが上がります。

白い背景の印影を貼ると、下の文字が消える

無料の電子印鑑サイトで配られている画像を使ったときに最も多い失敗が、 押印欄の枠線や金額の一部が印影に隠れて見えなくなるというものです。 原因は画像の背景にあります。

JPEGは透明を表現できない形式なので、印影の周りは必ず白で埋まります。 PNGでも、作り方によっては白い背景が付いたままになります。 画面で見ると白い紙の上に白があるだけなので気づきませんが、 罫線や文字の上に重ねた瞬間に、その部分だけが白く塗り潰されます。 印影は丸いのに隠れる範囲は四角い、という不自然な消え方をするのが特徴です。

このツールは印影を透過した状態でPDFに埋め込みます。 印影の朱色の部分だけが乗り、周りは透けたままなので、下の文字も罫線も消えません。 実物の印鑑をスキャンした画像を読み込んだ場合も、紙の白を透明に置き換えたうえで、 輪郭に残った白を取り除いてから埋め込んでいます。この処理を省くと、 印影の縁だけがうっすら白く光り、罫線がそこで途切れます。

丸印・角印・日付印の使い分け

種類 彫る文字 大きさの目安 使う場面
認印(丸印) 名字 直径10.5〜12mm 社内の確認・回覧・受領
角印(社印) 株式会社◯◯之印 21〜24mm角 請求書・見積書・納品書
日付印(データ印) 部署・日付・氏名 直径30mm前後 経理の受領・検収・処理済み
実印・銀行印 氏名・社名 直径15〜18mm 電子印鑑にはしないこと

請求書に押すのは角印です。会社として発行した書類であることを示すもので、 代表者個人の印鑑ではありません。社名の右側や、社名に少し重ねて押すのが通例です。 重ねて押すのは、印影だけを切り抜いて別の書類に貼る改ざんをしにくくするためで、 このツールでも印影は透過しているので社名の上に重ねられます。

丸印は3文字までなら縦1列に、4文字以上なら右の列から2列に彫ります。 日本語の縦書きが右から左へ進むためで、「佐々木原」なら右の列に「佐々」、 左の列に「木原」が入ります。このツールもその並びで組んでいます。

なぜ「送らない」ことがこの用途で効くのか

押印が必要になる書類を思い浮かべると、契約書・注文請書・稟議書・ 給与に関する書類・請求書といったものが並びます。 共通しているのは、どれも社外に出してはいけない内容だという点です。

ところが「PDF 押印」で見つかる無料ツールの多くは、ファイルをサーバーへ アップロードして処理します。会員登録を求められることもあります。 押印したい書類を、押印するために知らないサーバーへ送る——これは順序が逆です。 サーバーで処理する事業者に悪意があるという話ではなく、 送った時点で自分の管理下から離れるという一点が問題になります。 社内規程で「業務書類を外部サービスにアップロードしない」と定めている会社も少なくありません。

このツールはPDFの解析も、印影の生成も、押印も、すべてブラウザの中で行います。 ページを読み込んだあとに通信を切っても最後まで動作します。 サーバーを持たないことを、そのまま制約ではなく性質にしています。

押印したあとのPDFで起きること

このツールは元のページの中身に手を触れません。 ページを再生成するのではなく、描画の指示を前後に1行ずつ足すだけで 印影を重ねています。そのため、本文の文字・画像・フォントは元のバイト列のまま残り、 押したことで書体が置き換わったり写真がにじんだりすることはありません。 増えるのは印影の画像の分(数十KB程度)だけです。

いっぽうで、変わってしまうものもあります。 電子署名が付いたPDFに押印すると、署名は必ず無効になります。 電子署名は「このファイルが1バイトも変わっていないこと」を証明する仕組みなので、 押印に限らずファイルを組み直す操作をすれば、どのツールを使っても外れます。 署名済みの書類には押さず、原本のまま保管してください。 また、作成者名や会社名といった文書情報は引き継がず、作成ソフト名だけを書いています。

複合機でスキャンした書類のようにページに回転の指定が入っているPDFでも、 画面で見えているとおりの場所に押されます。この指定を読まずに押すツールでは、 右下に置いたつもりの印影が開いてみると左上に出ます。 用紙枠の原点がゼロから始まっていないPDFも同じ理由でずれますが、 どちらもこのツールでは吸収しています。

あわせて使うと便利なツール

紙で受け取った書類に押して返す場合は、まず 画像をPDFにまとめるツールで スマートフォンの写真をPDFにしてから、このツールで押印すると1往復で済みます。 押印したページと押印しないページを組み合わせたい場合や、 不要なページを外したい場合は PDF結合・分割ツールを使ってください。 日付印に入れる和暦の年が分からないときは 元号・西暦の変換ツールで確認できます。 社名や氏名に旧字体(髙・﨑)が含まれていて表示が崩れる場合は、 機種依存文字・見えない文字チェッカーで その文字が環境依存かどうかを調べられます。

よくある質問

PDFや印影の画像はサーバーにアップロードされますか?

いいえ。印影の作成からPDFへの押印、保存まで、すべてお使いのブラウザ内のJavaScriptで行っています。ファイルがネットワークに送信されることは一切なく、ページを読み込んだあとは通信を切っても動作します。押印が必要な書類は契約書・請書・稟議書・請求書といった、社外に出してはいけない内容がほとんどです。それを知らないサーバーに送ってから押すのは順序が逆なので、送らない作りにしています。

電子印鑑に法的な効力はありますか?

印影の画像そのものに、法的な効力はありません。これは実物の印鑑でも同じで、押印に意味があるのは「本人が押した」と推定される場面に限られます。画像として作った印影は誰でも複製できるため、その推定は働きません。日本の法律上、契約は当事者の合意だけで成立し、押印は成立要件ではありません(民法522条)。電子印鑑が有効なのは、社内の回覧・確認、見積書や請求書のように「体裁として押してある方が受け取ってもらいやすい」書類です。重要な契約では、押印ではなく電子署名サービスなど、本人性と改ざん検知を担保する仕組みを使ってください。

押した印影は、PDFを受け取った人に取り出されませんか?

取り出せます。これはこのツールに限らず、画像を貼る方式の電子印鑑すべてに当てはまります。PDFに埋め込まれた画像は、AcrobatなどのソフトやPDFの解析ツールで元の解像度のまま抜き出せるためです。だからこそ、印影の画像自体を秘密として扱う運用には無理があります。このツールが印影を印刷に必要な解像度で頭打ちにしているのはこのためです。実物の印鑑をスキャンして使う場合は、その画像が出回る前提で判断してください。

印影の下にある文字が隠れてしまいませんか?

隠れません。このツールは印影を「背景が透明な画像」としてPDFに埋め込んでいます。無料の電子印鑑サイトで配られている画像は白い背景が付いたPNGやJPEGであることが多く、それを貼ると印影の周りの白が下の文字や罫線を塗り潰します。押印欄の枠線が消える、金額の一部が見えなくなる、といった失敗の原因はこれです。実物の印鑑をスキャンした画像を読み込んだ場合も、紙の白を透明に置き換えたうえで、輪郭に残る白を取り除いてから埋め込みます。

パスワードがかかったPDFに押せますか?

押せません。読み込むと「パスワード保護されています」と表示されます。パスワード付きのPDFは中身が暗号化されており、解除しないとページを組み直せないためです。お使いのPDFビューアでパスワードを解除して保存し直してから読み込ませてください。

押印すると本文の画質や書体は変わりますか?

変わりません。このツールは元のページの中身にはいっさい手を触れず、描画の指示を前後に1行ずつ足すだけで押印しています。文字も画像もフォントも元のバイト列のまま残るため、押したことで本文がにじんだり書体が置き換わったりすることはありません。ファイルサイズも印影の画像の分(数十KB程度)しか増えません。

印鑑の書体が実物と違います

実物の印鑑に多い篆書体・印相体は、パソコンやスマートフォンに標準で入っていない書体です。このツールは追加のフォントを読み込まない方針のため、お使いの端末にある明朝体・ゴシック体で描いています。認印や社内の確認印としては十分ですが、実印の印影を再現したい場合は、実物を白い紙に押してスキャンし、「印鑑を押した紙の画像から」で読み込んでください。

横向きのページや、スキャンしたPDFでも正しい位置に押せますか?

押せます。PDFには「表示するときに90度回してください」という指示(回転指定)を持つページがあり、複合機でスキャンした書類やページを回転させて保存した書類でよく見かけます。この指示を無視すると、画面の右下に置いたつもりの印影がファイルの中では左上に入り、開いたときに見当違いの場所に出ます。このツールは回転指定と用紙枠の原点の両方を読み取って位置を計算しているため、画面で見えているとおりの場所に押されます。

押印したPDFに電子署名が付いている場合はどうなりますか?

署名は無効になります。電子署名は「このファイルが1バイトも変わっていないこと」を証明する仕組みなので、押印に限らずページを組み直す操作をすると、どのツールを使っても必ず署名は外れます。署名済みの書類には押印せず、原本のまま保管してください。

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最終更新日: 2026-08-10